結婚式を彩るブーケの基本知識|形や花の種類を詳しく解説

記事の監修
シンフラワー株式会社
シンフラワーはウェディングブーケやプロポーズの花束の保存加工専門店です。
花嫁様が結婚式で使った生花の花やプロポーズの花束を、特殊なドライフラワーの加工や押し花加工で半永久的に保存します。保存方法は押し花や立体的なガラスや3D(立体)額など、40以上の種類から理想の形で制作が可能で、種類の豊富さが特徴です。
最近はプロポーズの108本のバラの花束を残す特注額での制作依頼も増えております。
結婚式で欠かせない花嫁が持つアイテムのブーケは、ドレスに合わせてさまざまな形や花が選ばれます。花選びでは、ドレスの色や季節を考えたり、花言葉の温かなメッセージに心を寄せたりしながら選ぶ工夫も大切です。
今回は、基礎知識として押さえておきたいブーケの形や花の種類について、詳しく解説します。ブーケは花嫁の手に彩りを添える重要なアイテムです。理想のブーケを見つけて、思い出に残る結婚式を実現しましょう。
- 自分に合うブーケを見つけたい女性
- ブーケの花選びに迷っている女性
- ウェディングブーケ選び方を知りたい方
結婚式に花嫁が持つブーケの由来
花嫁がブーケを持つ習慣には、長い歴史と諸説があります。時代を経て、現代では愛と幸せのシンボルとしてブーケが花嫁にささげられる風習となりました。ブーケを持つ起源としては、主に以下の2つの説が有力です。
- 魔除けの意味
- 男性からの求愛の証
それぞれの説について詳しく見ていきましょう。
魔除けという説
中世ヨーロッパでは、ハーブの花束を悪霊から身を守るためのお守りとして持つ習慣がありました。強い香りや鮮やかな色の花は、悪霊を遠ざける力があると考えられていたのです。花嫁がブーケを持つことで、新婚生活に幸せが訪れるよう祈願されて、花嫁はブーケを持つようになったといわれています。
中世ヨーロッパの求愛の証としての習慣だったという説
中世ヨーロッパでは、男性が野の花を摘んで束ねた花束を、愛する女性にプロポーズの際に贈る習慣がありました。この行為が、現代の結婚式で花嫁がブーケを持つ由来なのだという話も1説にあります。
新婦が花束から1本の花を選び、新郎の胸に挿すことで、2人の絆を象徴する「ブーケ・ブートニアの儀式」。この儀式が、今も花嫁がブーケを持ち、花婿がブートニアを着ける習慣につながっているのです。
ブーケ・ブートニアの儀式を、結婚式の演出で取り入れるカップルも多いです。
ゲストに一輪ずつ持っておいてもらった花を新郎が集めて、ブーケにしたものを新婦に渡すというアレンジもあり、印象に残る結婚式になります。
結婚式のブーケの形
ブーケの形はドレスのスタイルとの相性の良し悪しがあるため、形選びは大切です。ブーケによって花嫁の見た目も大きく変わるので、ブーケを選ぶ際は慎重に形を選びましょう。代表的なブーケの形は以下のとおりです。
- ラウンドブーケ
- オーバルブーケ
- クラッチブーケ
- ボールブーケ
- キャスケードブーケ
それぞれのブーケの特徴を、相性のいいドレスやおすすめの用い方などとともに説明していきます。
ラウンドブーケ
ラウンドブーケは、球形に束ねられた丸い形のブーケです。バラなどの花を均等に配置したクラシカルな印象が特徴で、ドーム型のためどの方向からでも美しく見えます。コンパクトながらも華やかさを放ち、すっきりとしたデザインがどんなドレスのスタイルにもマッチします。ウェディングブーケとしては定番の形です。
オーバルブーケ
オーバルブーケは卵形または楕円形をしています。しずくのような形状の「ティアドロップブーケ」と呼ばれるものもあります。ラウンドブーケよりも柔らかいシルエットのため、Aラインやマーメイドラインのドレスにとくに人気です。花材を縦長く束ねることで、スマートでエレガントな印象を与えるブーケです。
クラッチブーケ
クラッチブーケは、切り揃えた茎を束ねて作ったシンプルな形のブーケです。小ぶりなブーケですが、ガーベラ、チューリップ、カラーといった大ぶりの花を用いることで、存在感を際立たせることもできます。スリムなマーメイドラインや、スレンダーラインのシンプルなドレスに似合います。
ボールブーケ
ボールブーケはその名の通り、球体の形をしたブーケです。茎の部分を持つ一般的なブーケとは異なり、紐状の持ち手を指でつまんだり腕に通したりして、吊るすように持ちます。ユニークな形状が個性的で、可愛らしい印象を与えます。色鮮やかな花々を密集させて作ることが多く、華やかさが際立ちます。
ボールブーケは、プリンセスラインなどの豪華なドレスによく似合う形です。和装に合わせるブーケとしても用いられます。また、リボンの持ち手など装飾されているものは、お色直しの際に選ばれることが多いです。
キャスケードブーケ
キャスケードブーケは、滝のように流れる形状が特徴です。長く垂れ下がるデザインで、上部はコンパクトにまとめられ、下に向かって花や緑の葉が広がります。動きがありエレガントでドラマティックな印象を与えるため、神聖な教会でのフォーマルな結婚式によく選ばれます。
キャスケードブーケは、とくに長いトレーンがついたドレスや、プリンセスラインのドレスとの相性が良いです。見る角度によって異なる美しさを見せ、花嫁の姿をより一層引き立ててくれます。
結婚式のブーケに選ばれる花の種類
ブーケの花の種類や花の色の選択は、全体の印象を左右する重要な要素です。しかし、ブーケの花選びに悩む方も少なくありません。そこで、ウェディングブーケによく選ばれる花の種類を紹介します。代表的な花には、以下のようなものがあります
- 胡蝶蘭
- カラー
- バラ
- ガーベラ
- カーネーション
- トルコキキョウ
- ダリア
- ラナンキュラス
- フリージア
- ユリ
- チューリップ
- シャクヤク
- カスミソウ
- ワイルドフラワー
ここからは、それぞれの花の特徴を説明していきます。ウェディングブーケに人気の色や花言葉なども紹介しますので、ぜひブーケの花選びの参考にしてください。
胡蝶蘭
胡蝶蘭は上品で美しい印象の花姿が魅力的で、花も長持ちします。蝶のような優雅な花姿から「幸福が飛んでくる」という縁起のよい花言葉がつけられました。見た目の美しさと花言葉も含めて、幸せな結婚式を彩るのにぴったりな花です。結婚式が終わってからも、適切なお手入れを続ければリビングなどの室温で数ヶ月咲き続けます。
- 白 : 花言葉は「純潔」「清純」
- ピンク : 花言葉は「幸せな未来」「永遠の愛」
- 黄色 : 花言葉は「尊敬」「友情」
カラー
洗練された形状と色のバリエーションで、結婚式のブーケとして強い人気があります。カラーはシンプルでモダンな雰囲気が魅力の花で、エレガントな式にぴったりです。また、スタイリッシュでありながら自然な美しさを持つため、多くの花嫁に愛されています。
とくに、純白のカラーは結婚式で「純潔や新しい始まりを象徴する色」として選ばれることが多いです。花言葉もウェディングブーケにふさわしく、大人の女性に似合う花といえるでしょう。
- 純白 : 花言葉は「純粋な愛」「高貴」「神聖」
- クリーム色 : 花言葉は「上品な美しさ」「永続する愛」「優雅」
- 鮮やかな黄色 : 花言葉は「感謝」「楽しい思い出」「優美」
バラ
バラは古くから結婚式のブーケに使われてきた伝統的な花です。美しい形と豊かな香りから、愛と美の象徴とされています。新郎新婦の純粋な愛情を表し、幸せな未来を約束するのにふさわしい花といえるでしょう。高貴で上品な印象を与えるバラをメインにすれば、ブーケに華やかさと気品を添えることができるでしょう。
- 赤 : 花言葉は「あなたを愛します」「熱烈な愛」
- ピンク : 花言葉は「温かい心」「上品」「満足」
- 白 : 花言葉は「清純」「相思相愛」「尊敬」
ガーベラ
ガーベラは明るさと活気を与えてくれる花のため、可愛らしい雰囲気のウェディングブーケを望む女性からとくに人気があります。丸く太陽のような形が幸せのイメージを連想させ、明るい雰囲気の結婚式に似合います。比較的長く楽しめる切り花なので、結婚式の前後でも新郎新婦を彩ってくれる花です。前向きでポジティブな印象を与えるため、新しい人生への希望を表す花としても活躍します。
- 黄色 : 花言葉は「陽気」「幸運」
- オレンジ : 花言葉は「情熱」「美しい心」
- 赤 : 花言葉は「愛」「希望」
カーネーション
カーネーションは、長い間愛され続けてきた定番の花です。豊富な色合いと可愛らしい小さな花が特徴で、ブーケに華やかさと愛らしさをもたらします。花持ちがよく、長く楽しめるのも人気の理由のひとつです。
カーネーションを選べば、新郎新婦の純粋な愛情を表し、幸せな家庭を願う気持ちをブーケに込めることができます。新しい人生への祝福の気持ちを表現できる花でもあります。
- 赤 : 花言葉は「永遠の愛」
- ピンク : 花言葉は「温かな愛情」「感謝の心」
- 白 : 花言葉は「純粋な愛」
トルコキキョウ
トルコキキョウはフリルのような可愛らしい花びらが特徴的で、ブーケに優雅で上品な雰囲気を添えます。白やグリーン、淡いピンクなどの色合いが人気で、清楚でナチュラルな印象を与えます。
ウェディングブーケに用いることで、新郎新婦の純粋な愛や、幸せな家庭を願う気持ちを表現することができます。花持ちがよいため、結婚式後も比較的長く楽しめるのも魅力のひとつです。
- 白 : 花言葉は「清々しい美しさ」
- 紫 : 花言葉は「希望」
- ピンク : 花言葉は「優美」
ダリア
ダリアは豪華で存在感のある花です。大きな花びらが重なり合った大輪の丸い形状が特徴的で、ブーケに華やかさと個性を与えます。鮮やかな豊富な色合いが魅力的で、ウェディングブーケに用いることで彩りと喜びを表現することができます。新郎新婦の幸せな門出を祝福する気持ちが込められたブーケに仕上がります。
なお、ダリア全体の花言葉は「華麗」「気品」「優雅」です。色別の花言葉はありませんが、ブーケに人気の色とそれぞれの色が与える印象を紹介します。
- 赤(情熱の象徴)
- ピンク(愛らしさの象徴)
- 黄色(陽気さの象徴)
ラナンキュラス
ラナンキュラスは丸みを帯びた可愛らしい形が特徴的な花で、ブーケにユニークな個性と愛らしさをもたらします。とくに、赤、白、黄色などの鮮やかな色合いが人気です。
ウェディングブーケに用いる際には、新郎新婦の純粋な愛情を表すことができます。幸せな家庭を願う気持ちが込められたブーケとして、結婚式を彩ってくれるでしょう。とくに、ラウンドブーケなどの丸みのあるデザインのブーケに人気です。
- 紫 : 花言葉は「幸福」
- 白 : 花言葉は「純潔」
- 黄色 : 花言葉は「優しい心遣い」
フリージア
フリージアは細長い花茎と小さな花が集まった可愛らしい形状の花で、ブーケに清楚な雰囲気を添えます。エレガントなAラインのドレスや、胸元が大きく開いたビスチェドレスには、フリージアの小振りな花が上品なアクセントを添えてくれるでしょう。
- 白 : 花言葉は「あどけなさ」
- 紫 : 花言葉は「憧れ」
- 黄色 : 花言葉は「無邪気」
ユリ
存在感のある大きな花形が特徴的なユリは、ウェディングブーケに華やかさと豪華さを与えます。形や色合いの美しさから、華やかさと上品な雰囲気のブーケにしたい場合におすすめの花です。
ユリのブーケは、とくにAラインのドレスのエレガントなシルエットによく調和します。また、ボディラインを強調したマーメイドラインのドレスのアクセントにも最適です。無駄のないシンプルなドレスにユリのブーケを合わせることで、華やかさと存在感をプラスできます。
- 白 : 花言葉は「純潔」「威厳」
- オレンジ : 花言葉は「華麗」
チューリップ
チューリップは、花弁の重なりが豪華で存在感があり、ブーケに華やかさを添えられます。茎がカーブしているものが多く、動きのあるブーケを演出できる花です。Aラインドレスやシンプルなドレスにチューリップのブーケを合わせると、可愛らしさをプラスできるでしょう。
ただし、色の豊富なチューリップには、結婚式には不向きな花言葉を持ち合わせているものがあります。白は結婚式では定番カラーですが、白いチューリップの花言葉は「失われた愛」です。また、黄色いチューリップは「望みのない恋」という意味の花言葉を持っています。チューリップをブーケに選ぶときは、花の色選びに気を付けましょう。
- ピンク : 花言葉は「愛の芽生え」
- オレンジ : 花言葉は「永遠の愛」
- 赤 : 花言葉は「永遠の愛」「愛の告白」
- 紫 : 花言葉は「不滅の愛」※お色直しのカラードレスにおすすめです
シャクヤク
シャクヤク(芍薬)は、春から初夏にかけて咲く花です。大きくて丸みのある花が特徴で、可愛らしさと上品さを併せ持っています。エレガントで特有の雰囲気を持ち、香りも豊かで和装にも合うため、大人の女性が持つウェディングブーケにもぴったりです。
シャクヤクにはさまざまな咲き方があります。花びらが少なめの一重咲きは清楚な印象、おしべも花びらのような形状の翁咲きは可愛らしい印象です。ウェディングブーケにはつぼみの状態のシャクヤクも人気を集めています。
- ピンク : 花言葉は「恥じらい」「はにかみ」
- 白 : 花言葉は「満ち足りた心」「幸せな結婚」
- 赤 : 花言葉は「威厳」「荘厳」
カスミソウ
カスミソウだけを束ねたウェディングブーケは、ひそかに人気を集めています。ブーケや花束の脇役として用いられることも多いですが、カスミソウだけのブーケや花束はまるでレースのよう。繊細で可愛らしい小花がたくさん集まった姿は、花嫁さんのベールにも例えられるほど美しいです。
カスミソウは生花としては水分量が少ないため、自然乾燥させただけでも比較的きれいなドライフラワーになります。結婚式が終わってからも、長く手元に残して楽しめる点も大きな魅力といえるでしょう。カスミソウ全般の花言葉は「幸福」や「感謝」です。
- 白 : 花言葉は「夢見心地」「純潔」
- ピンク : 花言葉は「切なる願い」「感謝」「感激」
- ブルー(着色) : 花言葉は「無邪気」
- 紫 (着色): 花言葉は「清らかな心」
ワイルドフラワー
ワイルドフラワーとは、これまで紹介したような花の呼称ではなく、南半球の乾燥地帯で生まれたネイティブフラワーの総称です。日本ではあまり見かけられないような個性的な姿の花が多く、ウェディングブーケに用いるとおしゃれで力強い印象になります。代表的なワイルドフラワーには以下のようなものがあります。
- プロテア : 南アフリカ原産
- ピンクッション : 南アフリカ原産
- バンクシア : オーストラリア原産
かつてはドライフラワーを輸入していましたが、現在は生花のままでも取り扱われています。ワイルドフラワーは乾燥しても美しさが残りやすいため、結婚式後はドライフラワーにして保存するのもおすすめです。
結婚式のブーケは生花以外も選べる?
さまざまな花の種類を紹介してきましたが、最後のワイルドフラワーなどはドライフラワーとして用いられることも多いです。ウェディングブーケには一般的には生花が使われます。しかし、最近は機能性や利便性を重視し、生花以外の花材が選ばれることも増えてきました。たとえば、ドライフラワーで作られたブーケが選ばれる主な理由は以下のとおりです。
- 保存性が高いため、前撮りでの利用や挙式後の保存ができる
- 水分が抜けて軽く、長時間持っていても疲れない
- ドライフラワー特有の雰囲気が好み
アンティーク調の雰囲気が好みの方などは、あえてくすみカラーのドライフラワーを用いたウェディングブーケを選択することもあるようです。また、ワイルドフラワーやカスミソウなどは、乾燥しても生花と印象があまり変わりません。ただし、生花と比較するとドライフラワーでは花の種類が限られるため、希望する花が選べない可能性があります。
アーティフィシャルフラワー(造花)のブーケもある
ドライフラワーは生花が原料ですが、高級な造花である「アーティフィシャルフラワー」で作られたウェディングブーケもあります。素材は主に化学繊維で、耐久性が高いため、壊れにくく保存性に優れているというメリットがあります。前撮りや挙式後の保存を目的に利用する方が多いです。
従来の造花は安っぽいイメージが持たれやすく、あまり好まれない傾向がありました。しかし、現在は技術が発展したため、本物の花とそっくりな高品質なものが作られるようになっています。近くで見ても造花とはわからないようなものも少なくありません。
その反面、ドライフラワーと同様に花の種類の選択肢では生花に劣ることや、人工的なため香りや自然の味がないことなど、デメリットもあります。選ぶ際はメリットデメリットの双方を理解しておく必要があるでしょう。
生花のブーケも保存できる
生花のウェディングブーケは、自然の切り花ならではのみずみずしさや香り、そのときだけの姿を楽しめる点が魅力です。しかし、そのままの状態ではドライフラワーやアーティフィシャルフラワーのブーケのようには保存できません。もし、生花のブーケも美しいまま手元に残せたら、もっと前向きな気持ちで選ぶことができるのではないでしょうか。
自然のみずみずしい花を束ねたい、より多くの種類から希望の花を選びたいという願いを実現し、さらに記念品として美しく保存することは可能なのです。生花のブーケでも保存できる方法を知り、安心して理想のブーケを選びましょう。
結婚式のブーケを保存する方法
結婚式のブーケは新郎新婦にとって大切な思い出の品です。生花でできているウェディングブーケは、そのままにしていればいずれ枯れてしまいます。しかし、前述のとおり適切な方法で保存すれば、長年にわたって美しい姿のままを残すことができるのです。ここからは、大切なブーケを長く手元に残すための方法を紹介します。
ドライフラワー
ドライフラワーは花を乾燥させて作る保存方法で、美しい形状のままクラシックな色合いを長期間楽しめます。
- ハンギング法 : 逆さまに吊るして自然乾燥させる
- シリカゲル法 : シリカゲル(乾燥剤)に埋めて乾燥させる
- グリセリン法 : グリセリン液に浸して乾燥させる
- 専門店に加工してもらう
ハンギング法は手軽で費用がかからず、自然な仕上がりです。シリカゲル法は短期間で作れますが、シリカゲルを購入しなければなりません。グリセリン法は色と形状がきれいに残りますが、工程が複雑です。
ドライフラワーは家庭でできない加工法ではありません。しかし、ウェディングブーケなど思い出に残る大切な花は、専門店に依頼する方法が最もおすすめです。プロの技術により、長期間美しい姿を楽しめるドライフラワーに作成してもらえます。
押し花
押し花は花びらを押して平らにした保存方法で、アクセサリーにしたり額縁に入れて壁に掛けたりして飾れます。
- 重石で押す
- 専用の押し花キットを使う
- 電子レンジで加熱する
- 専門店に加工してもらう
重石で押す方法は安価ですが、時間がかかります。急ぎの場合は、押し花キットを使えば短時間で作れます。電子レンジで加熱する方法は最も手軽な反面、色が変わる可能性があります。
押し花にして保存する場合、自分で作成すると上手に作成できないことも少なくありません。また、押し花にするには難しい花(水分が多い花や花びらが重なり合う立体的な花)を用いる場合は、下処理の知識が必要となり手間もかかります。大切なウェディングブーケをきれいな押し花のアイテムにして手元に残したい場合は、専門店に相談してみましょう。
プリザーブドフラワー
プリザーブドフラワーは特殊な液に浸して加工する方法で、長期間美しい色と形を保つことができます。一般的なドライフラワーや押し花とは異なり、花の色素を抜き着色するため、自然界にはない珍しい色に変えることも可能です。
- 自宅で専用キットを使う
- 専門店で加工してもらう
自宅でキットを使う場合は安価ですが、美しいプリザーブドフラワーに加工するのは難しいです。ある程度技術を学ばなければならないため、個人で気軽にできる方法とはいえません。また、プリザーブドフラワーに用いる花は、一般的に6~7分咲きの状態です。そのため、ブーケとして役目を終えた花の保存方法としては、あまりおすすめできません。
加工保存の専門店シンフラワーがおすすめする保存方法
結婚式のブーケを長期間美しく保存する方法はいくつかあり、一般家庭でもできる可能性はあります。しかし、失敗のリスクや保存期間を考えると、専門店に依頼する方法が確実です。
シンフラワーは、ウェディングブーケやプロポーズの花束の加工保存の専門店です。結婚式の生花ブーケやプロポーズの花束を、特殊加工によって高品質なドライフラワーや押し花に加工し、インテリアアイテムとしてアレンジしてからお手元にお返しします。
シンフラワーでお預かりしたブーケや花束は、独自の技術により、数十年単位で保存できるアイテムに仕上がります。ここからは、シンフラワーの保存加工方法により選べる、4つの製品をご紹介します。
ボトルブーケ
特別なガラスケースで生花を立体的に保存する方法です。専門技術により透明なケースに封じ込めて加工・保存したユニークなアイテムで、花の美しさを一層に引き立てます。
ケースの中に乾燥剤を入れることで、花の形や色をそのまま美しい状態で長い間保てます。ボトルブーケはインテリアとしてだけでなく、記念品やギフトにも最適なアイテムです。シンフラワーでは機械に頼らず、職人の手作業で丁寧に一つひとつ制作するため、隅々まで美しい仕上がりをお楽しみいただけます。
- ボトルに密閉されているため、生花の色や形態が長期間保たれます。通常の生花に比べ、ずっと長く楽しめます。
- ボトルに閉じ込められているため、水やりや手入れが一切不要です。華やかでありながら簡単に管理できます。
- 季節限定の花や入手困難な希少な花も、長く美しいまま鑑賞できます。
- ボトルの形状や大きさ、そして中に入れる生花によって、個性豊かにさまざまなデザインが楽しめます。
3D額
3D額は、特殊な加工技術によって高品質なドライフラワーにしたものを、立体的な額縁に入れて残す保存方法です。
まるで本物の生花が目の前にあるような迫力が魅力で、高級感のあるケースがクラシックな印象を与えます。生花のように鮮やかな色合いと立体的な存在感を長期間堪能できる、シンフラワーならではの製品です。ボトルブーケと同様に、ギフトにも適しています。
- 花びらの質感や形状を生々しく立体的に再現しているため、まるで生花を見ているかのような臨場感があります。
- 特殊な加工技術により、花の色や形態を長く楽しめます。
- 額の形状や大きさ、中に入れる小物によって、さまざまなデザインが楽しめます。
- 押し花の加工法と同様に、プロポーズに人気の108本のバラもこの加工法で美しく保存できます。
クリスタルフラワー
シンフラワーが提供するクリスタルフラワーは、生花を透明な樹脂に閉じ込めて立体的に保存した特別な製品です。思い出の花束やブーケを美しいままコンパクトに保存できます。本物の花の美しさをそのまま残せる、手のひらサイズのアート作品として人気を集めています。
- 生花のような鮮やかな色彩と質感を残したまま保存できます。まるで生きた花を見ているかのような臨場感があります。
- 特殊な加工技術により、花の色や形態が長期間保たれ、長い期間鑑賞できます。
- 生花のようなボリューム感と存在感がありながら、コンパクトな保存が叶います。
- クリスタルフラワーならではの透明感と立体感で、特別なプレゼントにもおすすめです。
押し花アート
押し花は一般家庭でも制作できますが、専門店に依頼することでより美しい状態が長く保てる製品に仕上がります。とくにシンフラワーの押し花加工では、花びらの質感や色合いが保たれるよう、一枚ずつ丁寧に押していきます。そのため、平面ながら奥行きを感じられるのが魅力です。
- ブーケの形はもちろん、リース型やハート型など、さまざまな形状でアレンジが可能です。世界にひとつだけの特別な作品ができます。
- プロポーズの言葉と一緒に贈ってもらった108本のバラの花束も、押し花で残せます。
- 薄型のため絵画のように飾れて、生花のような美しさを長期間楽しめます。
なお、ブーケや花束をお預かりする際は、お客様により岡山本社の工房にお送りいただくほか、事前予約のうえ工房または東京虎ノ門サロンにお持ち込みいただくことも可能です。サロンではサンプル品の見学や相談もできますので、事前予約のうえお気軽にお立ち寄りください。
まとめ
今回は、ブーケの形状や人気の高い代表的な花の種類を中心に解説してきました。結婚式のブーケは、ドレスや季節に合わせてさまざまな花が選ばれます。ご自身にとって理想のウェディングブーケを選び、素敵な結婚式にしましょう。
結婚式後には、ブーケを保存することもできます。ご自宅でドライフラワーやブーケにする方法もありますが、専門店に依頼すれば高品質なものに仕上がり、美しい思い出を20~30年後も振り返れます。
シンフラワーでは、大切なお花を美しい状態で手元に残してほしいという思いから、機械は使用せずすべて手作業で丁寧に制作しています。シンフラワーが仕上げたドライフラワーや押し花アートは生花そのものの姿で、高級感のある美しさをお楽しみいただけます。大切なウェディングブーケや花束の保存加工には、ぜひシンフラワーのご利用をご検討ください。
- 結婚式のブーケの形はドレスに合わせて選ぶとよい
- ウェディングブーケの花や色は、ドレスや季節、さらに花言葉を考慮して選ぶことが望ましい
- 思い出のブーケを保存する際は、専門店に加工・制作を依頼すると上質な仕上がりで長く楽しめる